逢いたいのに、貴方には、もう逢えない。
貴方はもうここにはいない。
貴方の想いしか残っていない。
それでも愛してる。
愛してる、愛してる、貴方を愛してる。
白い軍服が朝陽に眩しく、目を細めて見送る私に、貴方は微笑んで手を振ってくれた。
永遠の別れになると分かっていても、それでも守るべきものがある。
心は失われない。
貴方の想いも忘れない。
目を閉じると思い浮かぶ夏のあの日々。
小川のせせらぎに、他愛無く遊ぶ子供の頃の自分達の姿。
二度と同じ時を過ごせないとしても、どんな未来が待っているとしても。
ただ、愛している。
他の人なんかじゃ、代わりに何てならない。
貴方じゃなきゃ、貴方じゃなきゃ、私は息も上手く出来ない。
貴方が居ないのならば、私は1人で生きていくから、また逢えるその時まで。
だから、どうか後悔なんてしないで貴方の信じる道を進んで下さい。
どんな世で在れど、思う気持ちが道を切り開く。